ひよこの無知独言

日常の営みの中で、考え感じイメージしたことの伝言板

心は無意識。手足は条件反射。


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 鷄飼育の中で『淘汰』と呼ばれている作業がある。
罹患した鷄や餌を食べても小さいままの鷄などを、駆除していくという基本的な作業である。
病気が拡がらないように罹患した鷄はすぐに駆除する。
出来るだけ生産コストを抑えるため、餌効率の悪い鷄も早めにに駆除する。
駆除するとは殺処分するということだ。


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 肉鷄飼育の仕事に就いて6年位になるが、未だにこの『淘汰』する作業がちょっと億劫に思うところがある。
最初の頃は、家畜(家禽)とはいえ、生き物の『生命を奪う』ということに対しての罪悪感みたいなものを大きく感じた。どんな心構えや心境で『淘汰』したら良いのだろうか?
そのうち罪悪感というよりその奥にある、自分の手で殺処分する気色の悪さが嫌なのではないかという考えに至った。
やらなければならない作業だったら、すべこべ考えず、思い切ってやる・・・

 6年経った今、罪悪感みたいなものはほとんどなく気色の悪さだけがまだ残り、それが億劫に思う原因だと考えている。

 大切にしているグランドや庭、畑などに雑草を発見したら手が動いてすぐに抜くように、素早く『淘汰』する。
心境は無意識。手足の動きは条件反射。