お茶を味わう
先日、お茶会に参加した。内々のささやかなお茶会だ。
抹茶ではなく煎茶を頂いた。
玉露を味わい、和菓子を賞味する。
新茶が爽やかで新鮮な緑の味というのに比して玉露は、コクという旨味を強く感じるお茶だった。「これは旨い。」と思った。

もうかなり昔のことになったが、一人暮らしの年配女性と、お茶のことで話しが弾んだことがあった。
その方も、とってもお茶が好き。
曰く、
「お茶はね、淹れる時の心構えが大事。
お茶と向き合って淹れるの。
テレビドラマかなんかで心ここにあらずでお茶を淹れる場面が出ると、もう気がきでならないの。」
「そうですよねぇ。ポットから直接急須にお湯を入れるなんてモッテノホカ。」
すっきりと整頓された玄関と部屋。
茶ダンスの上には、若い頃に撮られた写真が一つ。亡くなったご主人と二人並んだ姿があった。
もうすぐ此処を引き払い、娘さんの処に身を寄せるという。
歴史を感じさせる大きな古民家のお宅であった。
心を込めてお茶を淹れ、ご主人やお子さんと繰り返し過ごされたであろう日常のひととき。大切に積み重ねてこられたのだろう。
『お茶』の会話を通して、暮らしていくことの貴重さが妙に心に残った。
あめんぼ (id:amenboboy) 3年前